Attribution Groupsでコストを配賦し、組織全体でクラウド利用への当事者意識を高める方法をご紹介します。

組織全体でクラウド利用への当事者意識を高める
FinOpsを実践するうえで、コスト配賦は他のさまざまな取り組みの成否を左右する基盤となる、重要な要素です。
たとえばクラウド利用料を組織内の利用部門ごとに振り分けられれば、共有コストの管理、予算策定、予測などがぐっとやりやすくなります。
実際、FinOps Foundationの調査「 The State of FinOps 2023」では、企業が最も優先するFinOpsケイパビリティとして「コスト配賦」が第1位に選ばれています。
そこで今回ご紹介したいのが、DoiT Cloud Intelligence™のAttribution Groupsです。あらゆる粒度でコストを配賦できる機能で、本記事ではその仕組みと、クラウド利用料の理解を深めるための活用方法をご紹介します。

Attributionsでクラウドコストをチームやアプリに紐付ける
Attribution Groupsを構築する前に、まずDoiT Cloud IntelligenceでAttributionsを作成する必要があります。「Attribution」とは、自社固有のコストカテゴリを定義する、クラウドリソースの論理的なグルーピングのことです。
たとえばDoiTには6つのプロダクトエンジニアリングチームがあり、それぞれ「Team Turing」といった固有の名前が付いています。私たちはAttributionsを使って、各チームのリソースコストを把握しています。下図のように、チーム名に対応する値を持つ「team」ラベルやプロジェクトラベルが付いたリソースを、まとめてグループ化しています。

Attributionsのもう一つの代表的なユースケースは、各種環境のコスト定義です。下記の例では、「staging」という単語を含むGoogle Cloudプロジェクトをすべてグループ化して、ステージング環境のコストを定義しています。

活用シーンは挙げればきりがありませんが、もう一例として、製品ごとのコスト定義にAttributionsを使うケースもあります。下図では、特定のAWSアカウントリストに含まれ、かつ製品(Application C)を示す「product」タグが付いたリソースのコストをグループ化しています。

Attribution Groupsでクラウドコストを配賦する
配賦したいコストカテゴリのAttributionsが揃ったら、いよいよAttribution Groupsの作成です。
先ほどのプロダクトエンジニアリングチームの例に戻りましょう。各チームのAttributionを作成したら、それらを「Engineering Teams」というAttribution Groupにまとめます。設定が完了すれば、各チームのコストを未配賦コスト(グループ内のいずれのAttributionにも紐付かないリソースコスト)と並べて追跡でき、その振り分け方も自由に決められます。

Attribution間でリソースが重複する場合、デフォルトではリスト上位のAttributionにコストが割り当てられます。上の画像を例にすると、「Bruteforce」と「Nimbus」が同じGCPプロジェクトを共有していた場合、デフォルトではBruteforceにそのプロジェクトのコストが割り当てられます。
作成したAttribution Groupsは、DoiT Cloud Intelligenceでレポート作成にも活用できます。たとえば下図のレポートでは、各チームのコスト(および未配賦コスト)を上位10サービス別に内訳表示しています。

さらに、Attribution Groupsのコストを別のAttribution Groupsで内訳表示することも可能です。下図では、各チームの支出を環境別に分解しています。

FinOps導入にはカルチャーの変革が不可欠
FinOpsを実践するには、クラウド利用に対する当事者意識を組織全体に根付かせる、カルチャーの転換が欠かせません。
ごく一部の「FinOpsカルチャーの旗振り役」を除けば、自分たちが負担すべきクラウドコストを意識したり、その責任を引き受けたりすることに慣れていないステークホルダーは必ず一定数存在します。
Attribution Groupsを使えば、こうしたステークホルダーにコスト意識と責任感を浸透させ、クラウド利用料に対する各自の貢献度をより明確に可視化できます。
DoiTをご利用中のお客様は、DoiT Cloud IntelligenceにログインしてAttributionsとAttribution Groupsの構築を始めましょう。
DoiTをまだご利用でない方は、ぜひお問い合わせください。DoiT Cloud Intelligenceのご利用方法や、150名超のシニアクラウドアーキテクトへのオンデマンドアクセスについてご案内します。