AWSは2023年8月にイスラエルリージョン(APIコード: il-center-1)を開設しました。
ローンチ時点で3つのアベイラビリティーゾーンと65のAWSサービスが利用可能となっています。

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お客様から多数のお問い合わせをいただいたため、独自にまとめた価格比較を共有します。
比較対象としたリージョンは以下のとおりです。
米国:
- 北バージニア(APIコード: us-east-1)
欧州:
- アイルランド(APIコード: eu-west-1)
- チューリッヒ(APIコード: eu-central-2)
オセアニア:
- シドニー(APIコード: ap-southeast-2)
米国(北バージニア)と欧州(アイルランド)を比較対象としたのは、各大陸を代表する基幹リージョンであり、価格の基準となるためです。
チューリッヒ(スイス)は経済的特性が似ており、シドニー(オーストラリア)はイスラエルと同様の島国です(イスラエルは輸入を空路と海路に依存する、エネルギー面でも孤立した国です)。
比較したのは、AWSで最も利用頻度の高い以下のサービスです。
- AWS S3(ストレージ) — 標準ストレージクラスでのデータ保存
- データ転送
- AWS EC2(コンピュート) — ライセンス費用を含まないインスタンス
- AWS RDS(データベース) — Aurora標準データベース
各サービスで代表的なコンポーネントを選び、単位あたりのコストを比較しました。EC2とRDSは1時間あたり、S3とデータ転送は1ギガバイトあたりのコストです。
**まとめ**
結果を見ると、イスラエルリージョンの価格はチューリッヒやシドニーとほぼ同水準で、サービスによってはテルアビブの方が割安になるケースもあります(たとえばS3)。
特に注目していただきたいのが、「他大陸のリージョンへのデータ転送」コストです。
結果は意外なものでした。イスラエルリージョンから他リージョンへデータを転送すると、米国や欧州リージョンからの転送と比べて4倍のコストがかかります。
多くの企業が遠隔地にデータをバックアップしている現状を踏まえると、これは無視できないインパクトです。
ボーナスセクション
本比較の執筆時点で、対象リージョンで利用可能なEC2インスタンスファミリーは14種類(c5、c5d、c6g、i3、i3en、m5、m5d、m6g、m6gd、r5、r5d、r6g、t3、t4g)、インスタンスタイプは118種類です。
グラフを見ると、イスラエルリージョンはアイルランドと比べて5〜6%割高です。一方、スイスやオーストラリアとの価格差はインスタンスファミリーによって異なります。