Day: July 23, 2025

クラウドエンジニアリングの世界では、ベロシティがすべてです。チームは、より早く機能を出荷し、より効率的にシステムを拡張し、ビジネス価値を遅滞なく提供するよう、常にプレッシャーにさらされている。 このような包括的な目標を考えると、クラウドの日常的なメンテナンス作業が、しばしば道半ばで終わってしまうことは、それほど驚くべきことではないだろう。コスト最適化メンテナンスによって節約できるとしても、最終的なROIを前もって計算するのは難しく、他の重要なエンジニアリング・タスクとの優先順位をつけるのも難しい。 しかし、長い目で見れば、こうした小さな作業をおろそかにすることは、運用リスクとともに、大きなコストの非効率性へと静かに積み重なっていくことになる。 未実現のクラウド最適化のコスト どの組織にも、クラウドの非効率性が見え隠れしている。過剰にプロビジョニングされたインスタンスやゾンビワークロードのように明らかなものもある。また、S3にアップロードされた不完全なマルチパートのバケットが、徐々にストレージ使用料が発生するような、より微妙なものもある。 ほとんどのクラウド・チームは、こうした問題が存在することを知っている。問題は認識ではなく、優先順位だ。エンジニアが製品のベロシティで評価される場合、S3バケットを調べたり、クリーンアップルールが漏れていないかチェックしたりするためにサイクルを費やすことを正当化するのは難しい。 しかし、このような未実現の最適化は、しばしば測定可能な財務的影響をもたらす。無視するには厄介だが、時間が経てば十分なコストになるような作業だ。 メンテナンスが見過ごされる理由 クラウドエンジニアに時間の使い道を尋ねると、同じテーマのバリエーションが返ってくるだろう。新機能の構築、インシデントへの対応、開発者の生産性のサポート、新しいサービスやAPIへの対応など、タスクは無限にあるように思える。 一方、IAMポリシーの監査、アタッチされていないボリュームの自動削除の設定、不完全なS3アップロードのライフサイクルルールの設定といったクラウドの衛生管理は、「後でやる」という表現がぴったりのカテゴリーにまとめられている：「後でやろう。 問題は、”後で “がめったに来ないことだ。 ケース・イン・ポイントS3マルチパートアップロードのクリーンアップ Amazon S3のマルチパート・アップロードを例にとってみよう。アップロードが開始されたが完了しない場合（これは想像以上によくあることだ）、AWSはアップロードされたパーツを保存し続け、たとえオブジェクト自体が最終化されなかったとしても、ストレージの料金を請求する。 修正方法は簡単です。 設定された日数が経過すると、不完全なマルチパートのアップロードを中止する。 (通常は7）。しかし、実際には多くのS3バケットがこのルールを見逃している。 なぜか？AWSコンソールでこれを行うには、以下のようになるからだ： AWSコンソールでS3マルチパートアップロードのクリーンアップを管理する手動プロセス 1.AWSコンソールにログインする に移動します。 AWSマネジメントコンソール S3サービスのダッシュボード S3サービスダッシュボード