Google、AWS、DoiTのクラウドコスト分析ツールを徹底比較。膨らみ続けるクラウド費用を可視化し、コントロールするためのポイントを解説します。

AWS、Google Cloud、DoiTのコスト分析ツールを機能別に比較
クラウドは複雑で、コストもかさみがちです。コストの増減要因が見えなければ、クラウド費用はあっという間に手に負えなくなる――そう実感しているビジネスリーダーは少なくありません。こうした課題に応える形で、パブリッククラウド事業者やテクノロジー企業各社は、クラウドコストの分析・最適化を支援するさまざまなツールを提供してきました。Google Cloud Console、AWS Cost Explorer、DoiT Cloud Intelligence™ は、規模や業種を問わず手の届く価格で利用できるよう設計されています。一方、CloudHealthやCloudabilityといったエンタープライズ向け製品は機能面では充実しているものの、価格は格段に高くなります。では、自社にはどれが最適なのでしょうか。
本記事では、Google Cloud Console、AWS Cost Explorer、DoiT Cloud Intelligenceの分析機能の違いを一覧表にまとめました。続けてそれぞれの特徴を解説し、クラウドコストを的確に把握するための判断材料をお届けします。
クラウドコスト分析ツールの選択肢を比較
AWS Cost Explorer
レポート
レポート作成に使えるディメンションと種類が限定的
ブレンド/アンブレンドコストの切り替えや、償却済みコストの表示が可能
レポートの定期送信スケジュールは設定不可
グラフの種類が限定的
レコメンデーション
ストレージ、セキュリティ、ライトサイジングのレコメンデーションを提供
アトリビューション
非対応 - Cost Categoriesという機能はあるものの、特定のSKU単位での構築やリアルタイム表示には対応していない
メトリクス
非対応
BigQuery分析
該当なし
Kubernetes分析
(EKS) ライトサイジングのレコメンデーションで、利用率の低いEC2インスタンスやアイドル状態のインスタンスを特定可能
マルチクラウドのインサイト
非対応
Google Cloud Console
レポート
レポート作成に使えるディメンションと種類が限定的
一度に表示できる請求アカウントは1つのみ
グラフの種類が限定的
カスタムダッシュボードは作成不可
レポートのエクスポート先はBigQueryのみ
レコメンデーション
Instance Recommenderはプロジェクト単位でしかレコメンデーションを表示できない
CUD分析レポートでコストやリソースのコミットメントプランに関するレコメンデーションを提示
アトリビューション
非対応
メトリクス
非対応
BigQuery分析
非対応
Kubernetes分析
(GKE) コスト最適化の提案に対応
マルチクラウドのインサイト
非対応
DoiT Cloud Intelligence
レポーティング
Reports はAWSとGCPのレポート作成機能・
ディメンションをすべてカバー
豊富なグラフタイプ
カスタムおよびプリセットのダッシュボード
結果を複数のフォーマットでエクスポート可能
レコメンデーション
Instance Rightsizing Widget がすべてのGoogle Cloudプロジェクトのレコメンデーションを一括表示
DoiT Cloud Intelligenceから直接適用可能
特定のデフォルトレポートでGoogle Cloud CUD分析を提供
Spot Scaling がAWS Auto Scaling Groupインスタンスのレコメンデーションを提示
アトリビューション
カスタムAttributions(リソースのグルーピング)を定義・保存し、自社に合わせた分析を手軽に実施可能
メトリクス
カスタムMetrics により、組織や事業のKPIを計測可能
BigQuery分析
BigQuery Lens が組織のGCP BigQuery利用状況をインサイトとして表示し、非効率な箇所を浮き彫りにします
Kubernetes分析
GKE Lens がGoogle Kubernetes Engine (GKE) の支出と利用状況を可視化。クラスタ、ネームスペース、アプリ単位までドリルダウンし、改善余地を特定できます
GKEやEKSの自動コスト最適化レコメンデーションは非対応
マルチクラウドのインサイト
AWSとGoogle Cloudのコストを完全に可視化し、各クラウド環境のコストを統合してより深い分析が可能
AWS Cost Explorer
Google Cloud Console
DoiT Cloud Intelligence
レポート
レポート作成に使えるディメンションと種類が限定的
ブレンド/アンブレンドコストの切り替えや、償却済みコストの表示が可能
レポートの定期送信スケジュールは設定不可
グラフの種類が限定的
レポート作成に使えるディメンションと種類が限定的
一度に表示できる請求アカウントは1つのみ
グラフの種類が限定的
カスタムダッシュボードは作成不可
レポートのエクスポート先はBigQueryのみ
Reports はAWSとGCPのレポート作成機能・
ディメンションをすべてカバー
豊富なグラフタイプ
カスタムおよびプリセットのダッシュボード
結果を複数のフォーマットでエクスポート可能
レコメンデーション
ストレージ、セキュリティ、ライトサイジングのレコメンデーションを提供
Instance Recommenderはプロジェクト単位でしかレコメンデーションを表示できない
CUD分析レポートでコストやリソースのコミットメントプランに関するレコメンデーションを提示
Instance Rightsizing Widget がすべてのGoogle Cloudプロジェクトのレコメンデーションを一括表示
DoiT Cloud Intelligenceから直接適用可能
特定のデフォルトレポートでGoogle Cloud CUD分析を提供
Spot Scaling がAWS Auto Scaling Groupインスタンスのレコメンデーションを提示
アトリビューション
非対応 - Cost Categoriesという機能はあるものの、特定のSKU単位での構築やリアルタイム表示には対応していない
非対応
カスタムAttributions(リソースのグルーピング)を定義・保存し、自社に合わせた分析を手軽に実施可能
メトリクス
非対応
非対応
カスタムMetrics により、組織や事業のKPIを計測可能
BigQuery分析
該当なし
非対応
BigQuery Lens が組織のGCP BigQuery利用状況をインサイトとして表示し、非効率な箇所を浮き彫りにします
Kubernetes分析
(EKS) ライトサイジングのレコメンデーションで、利用率の低いEC2インスタンスやアイドル状態のインスタンスを特定可能
(GKE) コスト最適化の提案に対応
GKE Lens がGoogle Kubernetes Engine (GKE) の支出と利用状況を可視化。クラスタ、ネームスペース、アプリ単位までドリルダウンし、改善余地を特定できます
GKEやEKSの自動コスト最適化レコメンデーションは非対応
マルチクラウドのインサイト
非対応
非対応
AWSとGoogle Cloudのコストを完全に可視化し、各クラウド環境のコストを統合してより深い分析が可能
AWS Cost Explorer
AWS Cost Explorer は、管理アカウント単位でもリンクアカウント単位でもクラウド支出を確認できるAWS純正ツールです。主にできることは次のとおりです。
- 日次・月次の粒度でコストと使用量をフィルタリング・グループ化
- 支出予測の作成
- カスタムレポートの保存
- 全アカウントを横断したコスト・使用量の俯瞰
- トレンド、コスト要因、異常値の特定
- 今後12か月の支出予測
- 購入すべきリザーブドインスタンスの選定など、各種アクションのレコメンデーション
- UIは無料で利用可能(ただしAPI経由でデータをプログラムから取得する場合、ページネーション付きAPIリクエストごとに$0.01の料金が発生します)
- 利用率の低いEC2インスタンスやアイドル状態のインスタンスを可視化
Google Cloud Console
Google Cloud Console は、レポート、テーブル、コスト内訳、予算といった機能を備え、クラウドコストの把握と管理をサポートします。
- レポートページでは、テーブルや折れ線・棒グラフを使い、プロジェクト、サービス、リージョンごとのコストや、Googleの割引クレジット・プロモーションの影響を分析できます。
- コストテーブルレポートはGCPの請求書を反映する形で設計されており、請求書の明細項目ごとにグループ化されたコストを手軽に分析できます。
- Budgets機能では予算を設定し、超過時にアラートを受け取ることで、想定外のコストを抑えられます。
- Google Cloud Committed Use Discount (CUD) 分析レポートにより、CUDの効果や追加の節約余地を把握し、その効果を可視化できます。
- Google Cloud Pricing Calculatorを使えば、契約前に購入予定の総コストを見積もり、予算をあらかじめ調整できます。
- GKEコスト最適化インサイトにより、Google Kubernetes Engine (GKE) のクラスタやworkloads全体で最適化の余地を見つけ出せます。
DoiT Cloud Analytics
DoiT Cloud Intelligenceの一機能である DoiT Cloud Analytics は、あらゆる粒度でクラウド支出を可視化し、次のことを実現します。
- 支出パターンをピンポイントで把握
- 重要なトレンドを特定
- 支出を予測
- チームメンバーとレポートを手軽に共有
- レポートを定期送信するスケジュール設定
- カスタマイズ可能なダッシュボードへのレポート追加
- 柔軟にカスタマイズできるパワフルなクラウドコスト配賦により、適切なグループへコストを割り当て、漏れているコストも見逃さない
- DoiT BigQuery Lens (BQ Lens) を活用し、組織のGoogle Cloud BigQuery利用に関するインサイトを得て、非効率な箇所を狙い撃ちで改善
- GKE Lensダッシュボードでは、GKE支出のさまざまな側面を切り出したプリセットレポートを提供。クラスタ、ネームスペース、アプリ単位までドリルダウンし、改善余地を特定可能
DoiT Cloud Analyticsの大きな差別化ポイントは、マルチクラウド対応の充実度です。Google CloudとAWSのコストを横断的に管理でき、マルチクラウド分析につきものの煩雑さを解消します。さらに、カスタムレポートやAPI呼び出しに追加料金は一切かかりません(ただしAPI機能には一部制限があります)。なお、DoiT Cloud IntelligenceはGKEやEKSの自動コスト最適化レコメンデーションには対応していません。
次のステップ
DoiTは長年にわたり、お客様が最もコスト効率の高い形でビジネス目標を達成できるよう、クラウド活用を支援してきました。クラウドコストの管理は決して簡単ではありませんが、DoiTではすべてのお客様に無制限のテクニカルサポートを提供しています。クラウド支出をかつてないレベルで可視化し、クラウドを最大限に活用する方法についてはお問い合わせください。