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RDS Performance InsightsからCloudWatch Database Insightsへ移行する

By Tom RosenfeldNov 4, 20254 min read

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AWSがデータベースのオブザーバビリティ機能を刷新します。2024年12月、AWSは新サービスCloudWatch Database Insights(DBI)を発表しました。長年提供されてきたRDS Performance Insights (PI)と類似したサービスですが、AWSはPIの提供終了も発表しています。当初は2025年11月30日が終了予定でしたが、現在は2026年6月30日まで延長されました。本記事では、移行の要点、機能の違い、新料金体系、そして監視とデータ保持を途切れさせないための具体的なステップを解説します。

どちらのツールも、ビルトインのダッシュボードでデータベースのパフォーマンスチューニングと監視を行えます。Database Insightsは旧Performance Insightsと非常によく似ており、実際これをベースに作られています。新しいUIはRDSではなくCloudWatchコンソール上にあるため見た目は若干異なりますが、PIに慣れている方なら基本操作はすぐに把握できるはずです。

無料版と有料版

動作モードは2種類です。

  • Database Insights Standard — 無料
  • Database Insights Advanced — 有料

新規作成のRDSおよびAuroraのDBでは、デフォルトでDBI Standardモードが有効になります。旧PIと同様、直近7日間のパフォーマンスデータ履歴が含まれます。15か月分の履歴と追加機能が必要な場合は、有料のAdvancedモードにオプトインできます(詳細は後述)。

機能比較:PI vs. DBI

アクセス方法

  • PIはRDSコンソールからアクセスします。
  • DBIはCloudWatchコンソールからアクセスしますが、RDSコンソールにもリンクが残っています。

機能の概要

  • PI: ビルトインのダッシュボードで、単一DBインスタンスの負荷を評価。
  • DBI: フリート単位のメトリクス、AWS Application Signalsとの連携、メトリクス・ログ・イベントのより高度な相関分析、ロック診断や実行計画分析といった根本原因分析の強化により、PIのインサイトをさらに拡張。

DBIの主な強化点

  • 個別インスタンスだけでなく、クラスターやフリート全体でメトリクスを可視化。
  • ログとの連携が深化(ただしAdvancedモードが必要)。
  • PostgreSQL向けのLock Analysisなど新機能を追加。

主なダウングレード・制限

  • これまで無料だった機能の一部(OSプロセス分析、実行計画キャプチャなど)が有料プラン専用に。
  • 有料プランの保持期間が24か月(PI)から15か月(DBI)に短縮。
  • DBI Advancedはインスタンス単位ではなく、クラスター単位で有効化・課金される。

Feature comparison

機能比較

料金:機能は増えたが、コストは大幅アップ

紛らわしいことに、AWSの料金ページではDBIがvCPU・時間単位、PIはvCPU・単位で表示されています。一見すると新料金の方が安く見えますが、月あたりのコストを求めるには730を掛ける必要があります。

料金比較(PIは1か月保持を想定)

vCPUあたりの単価が上がるだけでなく、DBIはレプリカを含むクラスター全体で有効化する必要があります。PIのように特定インスタンスだけを選んで有効化することはできません。

もう一つの落とし穴は、DBIではクラスターを一時停止しても1時間ごとに課金される点です。

結論: 同じ保持期間で見ると、DBI AdvancedはPI(有料)の約6倍のコストがかかります。

移行手順と推奨事項

重要な日付

  • Performance Insightsの提供終了: 2025年11月30日。
  • 無料試用期間: 2025年11月30日より前に既存クラスターをアップグレードした場合、2025年末までの追加コストをカバーするクレジットの対象となる可能性があります(対象であればAWSからメールが届いているはずです)。

今すぐ取るべきアクション

  1. 棚卸し: PIが有効化されているインスタンスをすべて洗い出し、DBI Advanced限定の機能(長期保持、実行計画、高度な分析など)が必要かを判断します。
  2. モードの選択: 短期(7日間)のメトリクスのみで足りるならDBI Standard、長期保持や追加機能が必要ならAdvancedを選択します。
  3. 早めのアップグレード: 履歴データの消失を防ぐため、提供終了前にDBI Advancedを有効化しましょう(ただしAdvancedでも保持上限は15か月です)。

何もしなかった場合

  • 提供終了後、DBは自動的にDBI Standardに切り替わり、7日より古いメトリクスや高度な機能にはアクセスできなくなります。

参考資料

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